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ワーキングホリデー

【夢】
私には、私のことを誰も知らない外国で、自分だけの力で生活したいという夢がありました。そのためには、大使館で労働許可を取らなければなりません。観光ビザでの不法労働も考えましたが、リスクを考えてきちんとしたビザを取ることにしました。特殊技能も受け入れ先も持たない外国人が労働許可を取れる国は限られています。簡単に取ることができるのは、当時、オーストラリアとカナダとニュージーランドでした。皆、移民の国です。移民でできた国(原住民はいました)ですから、外国人の受け入れも緩やかなのです。この3カ国中、カナダは除外しました。寒いから。自分の力だけで生活しようと思っていたので、貧乏になることは分かっていました。貧乏人にはカナダの気候は厳しすぎる。寒いときにお金がないのは辛いことです。オーストラリアとニュージーランドが残り、結局、オーストラリア大使館で労働許可を申請しました。しかし、許可が下りなかった。1年間に発行できる労働許可の数は限られており、人気のあるオーストラリアは定員になってしまったのです。急いでニュージーランドのビザを申請しました。旅立ちの1ヶ月前にビザをゲット。ギリギリですね。ちなみに、私が利用したのはワーキングホリデーという制度です。

【ニュージーランドに着きました】
ニュ-ジーランドには受け入れ先がありませんでした。普通は、学校や仕事やホームステイ先を決めてから発つものです。しかし、私の夢は「私のことを誰も知らない外国で、自分だけの力で生活する」というものでしたから、敢えて何も準備をしないで行ったわけです。住む所も、学校も仕事も決まっていない、私のことなど誰も知らない外国。
ニュージーランドではごみごみとしたオークランドを避けて、タウランガ(北島東海岸の港町)に滞在することに決めました。1泊1000円ほどのドミトリー(6人部屋でトイレ・シャワー・キッチン共同)に滞在し、住居と仕事探しを始めました。結果は3日で住む所が見つかり、それから1週間ほどで仕事も見つかりました。

【下宿を見つけました】
私は少林寺拳法をやっています。電話帳で道場を探し、そこにいきなり行って練習に参加させてもらい、そこの道場生に「住む所を探しているんだけど(英語)」と言いました。次の日、その道場生が私の滞在しているドミトリーにやってきました。なんと、住む所(下宿)を探してくれたのです。1日3食付きで1週間7000円。

【仕事を見つけました】
仕事がなかなか見つかりません。よく考えてみれば、日本から来た私に、しかも英語のできない私に、失業率15%(日本は3.6%)の社会が仕事を与えてくれるはずはないのです。
しかし、幸運が訪れました。私の前の下宿人が申し込んでいた仕事(キウイ・フルーツ・ピッキング)が私の下宿に舞い込んだのです。速攻でその仕事を掴みました。きつい肉体労働でしたが、1日7000円~10000円になりました。

【ホームステイ開始】
下宿はニュージーランド人の家に間借りをして、食事を一緒にとるというものでしたが、なんとなくビジネスライクなものです。いつからかもっと暖かいホームステイを望むようになっていました。ある日、仕事の仲間が「うちに来ないか」と言ってきました。もちろん喜んでOK。

【新しい出会い】
わたしはニュージーランドでいつも“存在すら知らなかった人たち”に頼ってきました。下宿も仕事も紹介によるものでしたし、友人に車を6万円ほどで譲ってもらいました。その車が故障したときもヒッチハイクで何とかなりました。車で事故ったときには、何台もの車が私のために止まってくれました。「私のことを誰も知らない外国で、自分だけの力で生活する」という夢とともにニュージーランドに行ったのに、いつも他人が助けてくれました。
頼るって大事なことですよね。